近代以降の教育と「礼儀」の関係。そして「接客」へ?
今のところ仮定として、近代化とともに教育制度が充実する中で「礼儀」という観念が国民に流布していたのでは?
近代化以前はどうなっていたのか?
「礼儀」は以下のように類型化できると考える。
ゲマインシャフト的な場
・家庭内(家父長的な上下関係の起源)
・近所付き合い(そもそも近所付き合いはいつから始まったのか検討必要)
・職場(職場は曖昧な中間的な場?)
ゲゼルシャフト的な場(大衆社会の進展の中で登場か?観光の普及により旅行業などのホスト側が「接客」を発達させたのでは?)
・職場
・消費空間(第三次産業の発達のなかで、「ホスト/ゲスト」間。ホストは職場の存在。ゲストは消費空間)
特に気になるのは、近代化以降に礼儀が教育制度の発達のなかで普及していく。しかしそれは、ゲマインシャフト的な場に限定されていたのでは?
消費社会が1920年以降訪れるなかでゲゼルシャフト的な場が生み出され、そのなかで「接客」という「礼儀」とは位相を異にする観念が生み出されたのでは?